リミロ・ウォッシングステーションは、ブルンジ北部ンゴジ県ルホロロにある標高1658mのリミロという小さな丘にあるウォッシングステーションです。
古くは農耕地として主にタロイモを生産していたことを背景に、キルンジ語で「耕作地」を意味するリミロと名付けられています。その後20世紀初頭、ブルンジにコーヒーが齎されると、リミロの丘においてもコーヒーが主要作物となり、国の輸出産業の発展と共に人々の生活を豊かに支えてきました。
リミロの丘自体に暮らす人々はわずかな人数ですが、ウォッシングステーションには近隣の27の丘に暮らす1480もの小規模生産者によるチェリーが集められ、1つのシーズンで最大1300トンのチェリーを処理することが可能です。
リミロをはじめとした他のセントラルウォッシングステーション(CWS)を管理するブジェスタル社は高品質なコーヒーを輸出できるよう様々な取り組みを行っています。収穫や生産処理、乾燥工程での選別や品質管理は当然ですが、収穫後すぐにチェリーを受け取ることが品質にとって重要であり、彼らならではの取り組みがあります。
通常、コーヒー生産者は収穫したチェリーを自らCWSに持ち込む必要があり、ウォッシングステーションとの距離も地域差があり、また往復には時間と費用が掛かります。農家が立地条件によって決して不利にならないように、リミロではチェリーを持ち込む以外に、生産地域全体に10〜15カ所の集荷場所でCWS自身が引取り輸送する仕組みを作っています。農家は、いずれかの集荷所に持ち込むことでチェリー持込の負担を軽減する事ができます。また、どこで収穫したチェリーでも、その品質に対して同じ報酬を受け取ることができます。
こうしたBugestalやリミロの農業を普及する活動の拡大は、コーヒーの品質を向上させるための大きな手段となり、関わる人々へ共通の利益をもたらしています。
来月の限定豆コーヒーをお楽しみに!!
]]>今月は、久しぶりの登場「ピンクブルボン」種のコーヒーです!うすうす気づいているかたもいるかと思いますが、私、ピンクブルボンのコーヒーが大好きです。(笑)
ブルボンは通常、コーヒーの実は赤く熟します。
中には黄色く熟すものもありますが、
このピンクブルボンはその名の通りピンク色(薄いトマト色くらい)に熟すとても珍しい栽培品種です。通常のブルボン(レッドブルボン)とイエローブルボンの交配種とみられていますが、栽培の維持が難しく近くにあるブルボンの花粉の影響を受けてしまいます。
そのため他のコーヒーノキと隔離して栽培をしなければならず、慎重に育てていかなければなりません。
この希少なコーヒーは、ウイラ県の最南部に位置するSan AdolfoのBuenos Aires農園で大切に育てられています。
ピンクブルボンの起源には諸説あるようですが、
その栽培の維持の難しさに引き換えて多くのメリットもあります。その特徴の一つに、コーヒーにとっては最も恐ろしい病気の一つであるさび病への耐性があります。
大規模なさび病により多くの木が壊滅的なダメージを受ける中、
耐性のあるこのピンク色の果実は発見されたと言われています。また、少ない肥料で育ち、また収量も多く、飲んでみると従来の栽培品種とは明らかに違うカップ特徴があったことから新しい栽培品種として認知されています。
これまで多くのピンクブルボンのコーヒーを飲んできましたが、一貫してストーンフルーツ系の香りがすることが多く、黄桃やアプリコットなど甘みの乗った引き締まった酸味と全体の印象としてバランスがとれておりまとまった印象を受けます。
今回のブエナビスタ農園のピンクブルボンは、粉の状態の香りでは黄桃やブルーベリーやラズベリーといったベリー系のフレーバーを強く感じ、つぶつぶとした酸味の印象が良くに感じられます。プラムのようなストーンフルーツ系の風味と、抜けていくにしたがってみかんのような柔らかい香りが後味に残っていく印象です。
また全体としてミルクのような滑らかでさらっとした質感の口当たりも印象的でした。
同じピンクブルボンのコーヒーでも農園や地域ごとに異なる風味に、様々な要因が絡み合っているんだなと毎回発見がつきません。品種の特徴をしっかりつかみながらコーヒーの風味を楽しめるのがスペシャルティコーヒーの醍醐味だなと実感します。
それでは来月の限定豆コーヒーをお楽しみに!!
]]>今月は、大人気あのコロンビアのエルパライソ農園のアナエロビックが登場です!
GOLD CASTLE COFFEEでは3年ほど前から取り扱うようになったこの農園のアナエロビックですが、当店では“ライチ”と呼ばれるコーヒーを取り扱っていましたが、今回は“ライム”をお届けいたします。
エルパライソ農園の農園主では、収穫後の生産処理に注力しており、現在では多くの農園・ウエットミルで取り組まれているアナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)を、いち早く取り入れ、コロンビアでののなかでもアナエロビックファーメンテーション.
生産量は1987/88年の215万袋でピークを迎えましたが、それ以降は減少しており、近年では約70-80万袋が生産されています。この生産量は決して多くはなく、コーヒー産業の輸出額は輸出額全体の5%にもおよびません。
現在のケニア国内の生産面積は、約160万Haで、2/3が小規模生産者によるエリアと言われ、約70万人の生産者が従事しています。これらの小規模栽培者の大半は、ケニア国内で約600あるとされる農協団体によって組織されており、それぞれの農協組織が幾つかのファクトリーを運営し、地域の小規模生産者は、属するファクトリーにコーヒーチェリーを納入しています。
ガトンボヤ・ファクトリーは、マシラ郡の1770m、カリンドゥンドゥ地区に位置するファクトリーで、近隣の4つの村に暮らす約700名の生産者からチェリーが納品されています。1農家あたりの平均生産量も約300本と十分な生産量があり、これは苗木も用意している同ファクトリーの取り組み故と言えます。GATOMBOYAはケニアの言語キクユ(Kikuyu)語で「沼地」を意味します。この地域は降雨量も1500mmと周辺地域に比べ降雨に恵まれており、耕作などにも適した湿地であることから名付けられました。気温は14度から25度ほどで、ケニア山に囲まれ火山性の土壌に恵まれています。近隣を流れるキリグ川を水源とした豊富な水資源を有し、4つのパルパーと6つのソーキングプールと十分なキャパシティの下で、適切に生産処理・管理が行われ、素晴らしい品質のコーヒーを常に生産しています。
ドライマンゴーやアプリコット、ネーブルオレンジなど粘土や糖度の高い甘味のあるフルーツのフレーバーとジューシーな酸味がバランスが取れた味わいとなっています。後味は黒糖のような甘い余韻が広がります。
ぜひケニアガトンボヤAAのコーヒーをお楽しみください。
来月の限定豆コーヒーをお楽しみに!!
]]>今月は、大人気あのコロンビアのエルパライソ農園のアナエロビックが登場です!
GOLD CASTLE COFFEEでは2年ほど前から取り扱うようになったこの農園のアナエロビックですが、当店では“ライチ”と呼ばれるコーヒーを取り扱っていましたが、今回は“ローズティ”をお届けいたします。
エルパライソ農園の農園主Diego Samuel Bermúdezは2006年にコーヒービジネスの魅力に取りつかれ、資金には乏しかったものの自己実現への熱意をもってコーヒーづくりに取り組んできました。コロンビアのアナエロビックの第一人者と呼ばれています。今日ではポストハーベストでの味づくりを徹底的に研究し、嫌気性発酵や独特の乾燥方法を用いて新たなフレーバーを創り上げ、年々その名を世界に拡げていっております。
現在では多くの農園・ウエットミルで取り組まれているアナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)をいち早く取り入れ、コロンビアでけん引する存在となりました。2018年には、COE(カップオブエクセレンス)と呼ばれる品評会で、10位入賞を果たしましたがそのユニークなフレーバーが評価され、最上位の価格以上の価格で競り落とされました・
同農園でのアナエロビックの加工の過程では、フレーバー毎に発酵の過程を調整しそれぞれに特有なフレーバーを作りだしています。それぞれのフレーバー毎に「ライチ」「ローズティ」「レッドフルーツ」などを生産していますが、今回は「ローズティ」をイメージした味づくりを施したロットをお届けしていますが、その特有なフレーバーのみならず、品質自体も大変よく仕上がっている印象を受けます。
チェリーの状態で96時間、19度の温度下で嫌気性発酵を実施し、脱果肉後48時間、20度の温度下で再度嫌気性発酵しています。水洗工程では、初めに40度のお湯で洗い、その後12度の水で再度洗っています。乾燥工程では、温度35度、湿度25度の環境下で24時間乾燥させ、水分値11%にしています。
コーヒーを挽いた瞬間から広がる刺激的な香りは、お湯を注ぐとより強く感じられます。
一口含んだ瞬間に、クチナシの花のような甘い香り、ピーチティのような甘くなめらかなフレーバー、ローズヒップのような酸味、メロンやバニラのような甘い余韻を感じることができます。風味付けをせずにこのような風味を作りだす、ち密な味づくりを実感を伴って感じることができるのではないでしょうか。
]]>ピンクブルボンとはその名の通りコーヒーの果実がピンク色に熟すとても珍しい品種です。
風味はとてもフルーティーで、私個人としてはゲイシャの次に、いや、肩を並べるくらい好きな品種の豆です。
<解説は作成中・・・>
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