コーヒー器具の選び方 〜その① ドリッパー編〜 [GCC通信3月号]

※この記事は「ゴールドキャッスルコーヒー通信 3月号」の内容です

 

 みなさん、こんにちは。店舗バリスタの大石です。少しずつ日差しが暖かくなり、春の近づく予感がしますね。新生活の準備を始める方も多いのではないでしょうか…ということで今号から数回にわたって、新生活と一緒に揃えたい、コーヒー器具の選び方を紹介します!

3月号では、「ドリッパー編 その①」をお届けします。コーヒーマシンをお持ちの家では登場が少ないかもしれませんが…たまには自分でドリップしてみるのも楽しくてオススメですよ。

一口にドリッパーと言っても、ペーパーフィルターを使うもの、ペーパーレスのもの、素材はプラスチック・陶器・ワイヤー…などなど種類も様々で、それぞれで大きく味わいも変わってきます。

 

 形状

ドリッパーの形は「台形」「円すい」の二種類が代表的です。台形型は、お湯が比較的溜まりやすく、抽出時間が長めになります。毎回の抽出にブレが少なく、初心者でも安定して美味しいコーヒーが抽出できることが特長です。味わいの傾向は、丸みがあって飲みやすいタイプに仕上がります。

一方円すい型は、お湯の抜けが良く、抽出時間が短めです。注ぎ方次第で味が変えられるので、自分好みの味わいに仕上げたいコーヒーマニアにおすすめです。台形型と比べると、比較的スッキリとした飲み口で、個性がはっきり感じられる味わいに仕上がります。

 

 素材

素材は、見た目の要素が大きいですが…保温性や空気の抜け方で、味わいにも影響してきます。プラスチックと比べると、陶器やガラスは熱を逃しにくく、安定して味がしっかりと出ます。店舗で使っているワイヤードリッパーは、ガスの抜けが良く、クリアで明るい酸味が引き立ちます。フルーティなコーヒーには特におすすめなので、見かけたら是非手に取ってみてください。

 

以上、ドリッパー編 その①でした。少しマニアックでしたが、次号のドリッパー編②ではさらに深掘りして、色々なドリッパーを紹介予定です。どうぞお楽しみに!