コーヒー器具の選び方 〜その③ ミル編〜 [GCC通信5月号]

 みなさん、こんにちは。店舗バリスタの大石です。3月からお送りしている、「コーヒー器具の選び方」、今月はコーヒーミルの選び方を紹介します。

 コーヒー初心者の方は特に、粉で購入することが多いかと思いますが、、コーヒーミルは本格的に楽しむための必須アイテムになっています。コーヒー豆は、粉に挽いた瞬間から劣化が始まってしまいます。粉の状態で保管すると、香りや風味がどんどんと抜け落ちてしまいますが、豆のままならフレッシュな状態を最低でも1ヶ月は保つことができます。そしてなんといっても、豆を挽く時に漂う香りは格別です。まだミルを持ってない方は、このコラムを参考にしながら好みのミルを探してみてくださいね。

 コーヒーミルは、大きく分けて手動か電動かの二種類です。それぞれで価格帯も大きく変わってきますが、それぞれの特徴や利点を解説します.

①手動ミル

 電動ミルと比べると、比較的安価なのが手動ミルです。だからといって、性能が劣るかというとそんなことはなく、良質なものには粒の揃い具合や微粉の少なさで電動に勝るものもあります。挽き具合をダイヤルで調整できるものもあり、手挽きミルでも充分に美味しいコーヒーを楽しめます。そして何より、自力で豆を細かくする楽しみは代え難いものでもあります。見た目も可愛らしい木製のものからスタイリッシュなものまで幅広いです。

 

②電動ミル

 手動ミルと比べると値は張りますが、圧倒的に楽なのが電動ミルです。中には安価で五千円以内で買えるものもありますが、それらは大体「プロペラ式」と呼ばれる構造で、粒の大きさがどうしてもバラバラに仕上がってしまい、やや質は落ちてしまいます。「臼式」「コニカル式」のものは、基本的に質も良く、手軽にプロレベルのコーヒーを楽しむ一歩になります。

 

もちろん好みによりますが、毎日コーヒーを数杯飲みたい方には電動ミルをおすすめします。数日に一回、特別な時にゆっくりとコーヒーを楽しむ方には手動ミルがおすすめです。また、キャンプなど屋外でコーヒーを楽しむ方にも手動ミルがおすすめです。

 少し高めの器具ですが、一度買えば長い間使える上、一気にコーヒーが本格的に仕上がる器具です。自分の性格とも相談して、いいコーヒーミルをぜひお選びください。