第3回 ブルボン島からケニアへ!
ブルボン島からケニアへ
のちに南米や世界中で広く栽培さえるようになるブルボンですが、19世紀にブラジルのサンパウロに移植されるまで、ブルボン島のみでひっそりと栽培される続けることとなります。のちにブラジルのサンパウロに移植され、19世紀にはコーヒーの2大品種として脚光を浴びるようになります。
1880年にキリスト教の神父がイエメンのアデンで購入したコーヒーを「モカ」という名前で栽培し始め、このモカとブルボンとが自然交配して誕生したのが、現在、東アフリカの高品質品種としてしられる「フレンチミッション・ブルボン」としてしられています。
1885年のアフリカ分割により、ケニアをイギリス、タンザニアをドイツが統治することになり、コーヒー栽培が本格化されていきます。そのほかのアフリカのコーヒーの産地も同様にコーヒー栽培の歴史は比較的浅く、ヨーロッパ諸国の需要の高まりに応じてコーヒーの栽培が本格化されていった経緯があります。逆輸入というかたちで東アフリカにコーヒー栽培が広まったということは興味深いですね。