おうちコーヒーの注意点② 〜豆の挽き具合〜[GCC通信10月号]
みなさん、こんにちは。スタッフの大石です。今回のコラムは「おうちコーヒーの注意点②」です。
前回の『お湯の温度』に続いて、今回は『豆の挽き具合』について紹介します。豆の挽き具合は奥が深く、難しい要素がたくさんありますが…このコラムでは基本のポイント2つに絞ってお伝えします。
ポイント①:味の濃さ・印象
コーヒーの抽出では、粒が細かいほど味が濃くなり、粒が粗いほど味が薄くなります。粒の表面積を考えれば、想像しやすいかもしれません。ただ実際に感じるのは、濃度の差というより、味の「印象」の違いが大きいです。細かい方は「ずっしり・なめらかに」、粗い方は「すっきり・クリアに」と、味全体の雰囲気が変わってきます。
ポイント②:「微粉」の多さ
コーヒー豆を挽くと、必ず微粉が発生します。この微粉は、豆を細かく挽こうとするほど多くなります。(木材をノコギリで切る時の木屑のような存在、と聞いて納得した覚えがあります。)そしてこの微粉こそが、フィルターの目詰まりの原因になります。自分でコーヒーをドリップしようとして、なかなかお湯が落ちない…と困ったことはありませんか? もちろん、ミルやフィルターの性能次第でもありますが、挽き具合を調整するだけで微粉の量が減って、目詰まりが改善するかもしれません。
▲ゴールドキャッスルコーヒー実店舗での挽き具合
ハンドドリップでは、豆の挽き具合が味の大きな決め手になります。長々とややこしく書いてしまいましたが…「なんだか味が濃いかも・薄いかも」と思ったらそれぞれ粗くしたり、細かくしたり。「お湯が全然落ちてくれないな」と思ったら、粉を少し粗めに。調整ひとつで、一気にお店の味に近づくこともあるので、気になったらぜひ試してみてください!
以上、2回に渡って「おうちコーヒーの注意点」の紹介でした。またまたマニアックな内容でしたが、難しく考えすぎず、コーヒーを楽しむ一つのヒントにしていただければ幸いです。