コロンビア産 ダブルアナエロビック | まるでローズティのような広がる香り | 2022.07

こんにちは!焙煎担当のYOSHIKIです!

今月は、大人気あのコロンビアのエルパライソ農園のアナエロビックが登場です!

GOLD CASTLE COFFEEでは2年ほど前から取り扱うようになったこの農園のアナエロビックですが、当店では“ライチ”と呼ばれるコーヒーを取り扱っていましたが、今回は“ローズティ”をお届けいたします。

エルパライソ農園の農園主Diego Samuel Bermúdezは2006年にコーヒービジネスの魅力に取りつかれ、資金には乏しかったものの自己実現への熱意をもってコーヒーづくりに取り組んできました。コロンビアのアナエロビックの第一人者と呼ばれています。今日ではポストハーベストでの味づくりを徹底的に研究し、嫌気性発酵や独特の乾燥方法を用いて新たなフレーバーを創り上げ、年々その名を世界に拡げていっております。

現在では多くの農園・ウエットミルで取り組まれているアナエロビックファーメンテーション(嫌気性発酵)をいち早く取り入れ、コロンビアでけん引する存在となりました。2018年には、COE(カップオブエクセレンス)と呼ばれる品評会で、10位入賞を果たしましたがそのユニークなフレーバーが評価され、最上位の価格以上の価格で競り落とされました・

同農園でのアナエロビックの加工の過程では、フレーバー毎に発酵の過程を調整しそれぞれに特有なフレーバーを作りだしています。それぞれのフレーバー毎に「ライチ」「ローズティ」「レッドフルーツ」などを生産していますが、今回は「ローズティ」をイメージした味づくりを施したロットをお届けしていますが、その特有なフレーバーのみならず、品質自体も大変よく仕上がっている印象を受けます。

チェリーの状態で96時間、19度の温度下で嫌気性発酵を実施し、脱果肉後48時間、20度の温度下で再度嫌気性発酵しています。水洗工程では、初めに40度のお湯で洗い、その後12度の水で再度洗っています。乾燥工程では、温度35度、湿度25度の環境下で24時間乾燥させ、水分値11%にしています。

コーヒーを挽いた瞬間から広がる刺激的な香りは、お湯を注ぐとより強く感じられます。

一口含んだ瞬間に、クチナシの花のような甘い香り、ピーチティのような甘くなめらかなフレーバー、ローズヒップのような酸味、メロンやバニラのような甘い余韻を感じることができます。風味付けをせずにこのような風味を作りだす、ち密な味づくりを実感を伴って感じることができるのではないでしょうか。