コロンビア産 ブエノスアイレス農園 ピンクブルボン | 黄桃やアプリコットなど甘み | 2022.08

こんにちは!焙煎担当のYOSHIKIです!

今月は、久しぶりの登場「ピンクブルボン」種のコーヒーです!うすうす気づいているかたもいるかと思いますが、私、ピンクブルボンのコーヒーが大好きです。(笑)

ブルボンは通常、コーヒーの実は赤く熟します。

中には黄色く熟すものもありますが、

このピンクブルボンはその名の通りピンク色(薄いトマト色くらい)に熟すとても珍しい栽培品種です。通常のブルボン(レッドブルボン)とイエローブルボンの交配種とみられていますが、栽培の維持が難しく近くにあるブルボンの花粉の影響を受けてしまいます。

そのため他のコーヒーノキと隔離して栽培をしなければならず、慎重に育てていかなければなりません。

この希少なコーヒーは、ウイラ県の最南部に位置するSan AdolfoのBuenos Aires農園で大切に育てられています。

ピンクブルボンの起源には諸説あるようですが、

その栽培の維持の難しさに引き換えて多くのメリットもあります。その特徴の一つに、コーヒーにとっては最も恐ろしい病気の一つであるさび病への耐性があります。

大規模なさび病により多くの木が壊滅的なダメージを受ける中、

耐性のあるこのピンク色の果実は発見されたと言われています。また、少ない肥料で育ち、また収量も多く、飲んでみると従来の栽培品種とは明らかに違うカップ特徴があったことから新しい栽培品種として認知されています。

これまで多くのピンクブルボンのコーヒーを飲んできましたが、一貫してストーンフルーツ系の香りがすることが多く、黄桃やアプリコットなど甘みの乗った引き締まった酸味と全体の印象としてバランスがとれておりまとまった印象を受けます。

今回のブエナビスタ農園のピンクブルボンは、粉の状態の香りでは黄桃やブルーベリーやラズベリーといったベリー系のフレーバーを強く感じ、つぶつぶとした酸味の印象が良くに感じられます。プラムのようなストーンフルーツ系の風味と、抜けていくにしたがってみかんのような柔らかい香りが後味に残っていく印象です。

また全体としてミルクのような滑らかでさらっとした質感の口当たりも印象的でした。

同じピンクブルボンのコーヒーでも農園や地域ごとに異なる風味に、様々な要因が絡み合っているんだなと毎回発見がつきません。品種の特徴をしっかりつかみながらコーヒーの風味を楽しめるのがスペシャルティコーヒーの醍醐味だなと実感します。

それでは来月の限定豆コーヒーをお楽しみに!!